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じんわり旅・雨季のバリ 2005/12/12-15 Tobbioさん
Kamandalu Resort & Spa
インドネシア > バリ
約半年ぶり、5回目のバリ。2005年10月のテロ事件いらい、島がどうなっているのかとても気になっていました。12月中旬、やっと休暇をとってバリへ。夕方デンパサール空港に着くと、以前のような賑やかさはないものの、思ったよりたくさんの旅行客や送迎ドライバーでざわめいています。いつもと同じ風景にホッとしながら空港を出ると、ものすごい雨。お迎えのドライバーさんもすまなそうに、「せっかく来てくれたのにこんな雨で・・・でも明日はきっと晴れますよ」と、気づかってくれました。ウブドまでの道は約1時間。来るたびに交通量が増えたなあと思うバリですが、今日は雨で道路がつやつやと光り、車のライトや町の灯りが映り込んで不思議な妖しさがあります。30分も行くと周囲はジャングルと田んぼになり、気がつくとかなりの悪路。雨で道路が川のようになってしまい、車は1台ずつしか通れません。どしゃぶりの中買い物に行ったのか、村人の女性が傘をさすのをあきらめて、サルンを膝までまくりザブザブと歩きはじめました。大変そうだけど、なんだかちょっと楽しそう。旅に出ると「そっか、これもアリだよね」と思う光景に出会うことがあり、密かな楽しみのひとつです。雨で多少時間はかかりましたが、無事、今回お世話になるKamandalu Resort & Spa に到着。テロを警戒してか、セキュリティの係員が爆破物探知機で車をチェックします。平和なウブドに似つかわしくない物々しさ、と思いましたが、係員のおじさんもドライバーさんものんびりと言葉を交わしていました。Kamandaluはホテルもスパも有名で、以前から一度泊まってみたいと思っていました。スタッフがにこやかに挨拶してくれるなか、つややかな石段を上ってメインエントランスへ。インドネシア様式の屋根は見上げるほど高く、きっちりと編まれた茅葺が天井を覆っています。ふつうのホテルの3階くらいは高さがあるでしょうか。大理石のフロアは広々として、至るところにバリの花や、アジアンテイストの上品なソファがあります。自宅にもこんなソファが欲しいな・・・と思いつつ、チェックインを済ませてヴィラへ。日本人スタッフの方が案内してくれましたが、最近は雨季とテロの影響で宿泊客が少ないとか。それでもレストランはもちろん、プールやバーもきれいにライトアップされていて幻想的です。雨がやんで半月が顔を出しました。ヴィラへつづく小路のまわりには熱帯の樹々が植えられ、カエルがにぎやかに合唱しています。久しぶりにウシガエルのモゥーモゥーというのどかな声を聞き、同行の友人と大笑いでした。
部屋の入り口に竹の飾りが ホテルのメインプール ガーデンには見事な棚田 ヴィラへ行く道はバリの村のよう
客室ヴィラは1棟ずつ石塀で囲まれていて、入り口はバリスタイルの細長いドアがエキゾチックです。滞在を知らせるための目印か、私たちの部屋の前だけ竹の飾りが2本立てられていました。部屋は庭に面した壁2面が大きな窓になっていて、高床式のベッドには真っ白なシーツと、赤いハイビスカスが一輪ずつ。ダイニングテーブルに大きなウェルカムフルーツも飾られています。クローゼットを開けると肌触りのよい部屋着がかかっていました。シックな色合いとトロンとした手触りが気に入って、滞在中はずっとこの部屋着ばかり着ていました。でもとにかくお腹が空いていたので、荷解きもそこそこにレストランへ。久しぶりにペタペタとサンダル履きになると、素足が喜んでいるのがわかります。レストランは広々としていて、なかでも一番いい席に案内してくれました。窓からはライトアップされたプールが青く浮かび上がって見えます。インドネシア料理を中心にオーダーしましたが、どれも盛り付けが凝っていてキレイ。そしてとにかく量が多い!前菜にサラダにメインに・・・と欲張って注文してしまったため、デザートまでたどり着けず、翌朝のリベンジを誓ったのでした。
高床式ベッド、よいしょっと登ります 大きな窓 welcome fruit バリアート バスタブにはお花が ヨガにも使えそう
朝目を覚ますと、あれ?部屋が真っ白・・・と思いきや、大きな窓から朝日が射し込んで、部屋中にカーテンの白が映えています。さっそく庭が見たくなり表へ。ウブドはとくに朝が好きで、湿度のあるひんやりした空気が心地よく感じられます。手入れのよい芝生をチクチク足裏に感じながらデッキへ行くと、渓谷と森を見渡す天然の大パノラマ・・・。遠くからニワトリの鳴き声も聞こえてきます。ウブドに泊まる一番の楽しみは、何と言ってもこの景観のよさです。ヴィラにはバリならどこでも泊まれますが、客室から見える景色の素晴らしさはウブドならでは。今回のKamandaluの部屋は大きな窓が見事で、ベッドに寝転んでいてもダイニングテーブルに座っていても、庭のグリーンが目に飛び込んできます。反対側を見るとバスルームがあり、その奥には石造りのアウトドアシャワー。至るところに上手くガラス戸が取り入れられ、部屋の中にいてもオープンエアーのように感じられます。敷地は逆にきちんと石塀で囲まれていて、バスルームにはカーテンがついていたりと、女子2名だった私たちも気兼ねなく過ごせました。バスタブにはやや年季が感じられましたが、アウトドアシャワーはお湯の出もよく爽快!シャンプー&コンディショナーはKamandalu Spaと同じものだそうで、丸いボトルがかわいらしく、洗ってみると髪が柔らかくなる感じでした。
ジャクージ 客室ガーデンから見たウッドデッキ。景色最高〜! 小さな花が デイベッドからみた庭。芝生がきれい 熱帯の植物
ゆっくりと支度をととのえて、いざリベンジへ。レストランへ着くと、すでに欧米人のカップルが1組、席についていました。私たちもさっそくオムレツとパンケーキとフレッシュフルーツをオーダー。また注文しすぎ?と思いつつ、まあお昼も兼ねてだし、大丈夫!と呑気に構えていましたが、結果はやはり敗退・・・。パンケーキはイチゴがきれいに飾られて、とてもかわいかったのに残念。この量の多さは、日本人にはちょっとキツいんじゃないかなー?と自分の欲張りを省みず、食後のコーヒーもそこそこに迎えの車に乗り込みました。今日はクタでウィンドウショッピングの予定です。昨日の大雨であちこちに水溜りが残っていましたが、スクーターに乗った人たちを見ていると、バリは元気だなあと嬉しくなります。途中、川に架かった橋の上で民族衣装を着た一群に出会い、「あの人たちは?」と聞くと、ドライバーさんはすかさず車を止めて、「村のお葬式です。見に行きますか?」と言ってくれました。50人くらいの村人が、神主さんを囲んで座っています。神主さんはお経を唱えながら聖水を撒き、それが済むと全員おもむろに立ちあがりました。高々と神輿やお供えを掲げて、寺院に向かって歩いていきます。ほんの数分間のできごとでしたが、圧倒的な光景でした。旅行者の私が見ていてもカメラを向けても、いやな顔をする人がいなかったのが印象に残りました。
カマンダル リゾート&スパ
★★★★
客室数:58
[体験談を読む]
豊かな伝統芸能で知られるウブドの美しい緑と田園に囲まれた高級リゾート。
58室ある客室は個々が石壁で仕切られたヴィラタイプ。




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クタに入ると町はガラガラでした。車は走っているのですが、旅行客がいません。今回爆弾テロのあった建物の前を車で通ってみましたが、1軒だけ店内が黒く焦げた店がありそこだけ閉鎖されていました。周辺の店は営業しているものの閑散として、ショーウィンドウだけがきらびやかです。何とも言えない光景でした。クタはゴミゴミした町並みがあまり好きではなく、ウブドに比べると物価も高いのですが、雑貨のデザインやお店のレイアウトが洗練されていて、ウィンドウショッピングは楽しめます。お客が入らないためか言い値の半額まで値切れることもありましたが、見るだけにして「またね〜」と帰ってきました。クタでは予習だけ。実戦は明日なのです。日が落ちてからウブドに戻り、Ary's Warunというイタリアンへ行きました。雰囲気のよさとおいしい料理が人気で、お客さんはかなり入っていました。ウェイトレスさんのサービスも的確で心地よく、2人でコースメニューにワイン1本を空けて、閉店まで長居してしまいました。名前は忘れましたが、バリ産のシラーズ(赤ワイン)を置いているというので挑戦してみました。クセがなく香りのよいミディアムボディで美味。オススメです!
中は宝の山! 活気あるデンパサール マーケット前にも大きな寺院が
見渡すかぎり賑やかなマーケット お供え用のアジサイ 背負いカゴいっぱいのお供え
校舎。全部で4棟 中庭 ペナント?図案がユニーク
教室の中
なぜか懐かしい気持ち
落書きはどの国もいっしょ 「僕は彼女をずっと待っている!」だそうです
翌朝はうす曇だったのですが、午後出掛ける時間になってまた大雨。今日はデンパサールマーケットへ行き、昨日クタで見たような雑貨がどこまで安く買えるか試してみる予定です。途中、ワイパーもきかないような大雨に降り込められてしまいましたが、ジャングルの緑が冴えて美しく、煙るような田園風景に、「こんなキレイな景色が見れるなんて・・・雨季でよかった!」と感激もひとしおでした。デンパサールに来てみると往来には車が溢れ、地元の人で賑わっています。今日は地元っ子の友人と一緒なので、オススメの店につれて行ってもらいました。ビルの一角に卸専門店が集まっていて、棚という棚、床という床に雑貨・雑貨・ザッカ・・・目眩がするほどです。ちょっとホコリをかぶっているけれど品質は◎、しかも値段はクタの約4分の1!両手いっぱいに買い物袋をぶら下げて、大満足でした。表に出ると雨が小止みになっています。隣にフルーツマーケットがあると言うので、ちょっと立ち寄ってみることに。石造りの門をくぐると、バリ中から集められたのかと思うほど、色とりどりの花、お供え、トロピカルフルーツなどで溢れています。見るからに頼もしいお母さんたちが、お買い物というよりは真剣勝負。売り子のおばさんとのやり取りにも、みなぎる気迫が感じられます。友人が肩をすぼめてオバサンの渦に飛び込み、マンゴスチンを大量に買いこんでくれました。食べてみると甘くてすばらしい香り!格別でした。宿に戻るにはまだ早かったので、バリのハイスクールを見学させてもらうことにしました。バリでは子供たちの制服姿をよく見かけるので、どんな学校に通っているんだろう?と思っていました。でも日曜日なので誰もいないだろうな・・・と思っていたら、正門の向こうから学生の話し声が。「セラマスィアン」と声をかけると、二人とも突然の外国人にビックリした様子でしたが、笑顔で「セラマスィアン」と返してくれました。バリ人の友人が「自分はここの卒業生で、今日はこの人たちが学校を見てみたいというので・・・」と説明すると、なーんだどうぞ、といった様子でした。学校は芝生が敷き詰められ、バリらしい瓦屋根の建物が並んでいます。ヒンドゥーの立派なお寺もありました。生徒は全員、理工系か文系、文系+語学の3コースに分かれて授業を受けるそうです。誰もいない廊下やカフェテリア、意味は分からないけれど壁や机の落書きなどを見ていると、自分がここの生徒になったような気分でした。

夜は3人で食事をしました。バリ人の友人にはもうすぐ3人目の赤ちゃんが生まれるということで、「バリのおまじないのため」、髪を切れないと笑っていました。忙しく働きながらも家庭を大事にする、いいお父さんなんだなあとほほ笑ましく思いました。話はやはりテロ事件におよび、旅行業界で働く彼は「同じインドネシア人なのに、バリをねたましく思う人達がいて、ああいう事件を起こす。バリ人はみんな怒っています。」と言いながら、「でも、ほとんどのムスリムはいい人です。過激派はほんの一部なんです。」とも言っていました。彼の言葉に、昨日の村のお葬式でも今日の学校でも、旅行者の私にも普通に接してくれたバリの人たちを思い出し、あらためて考えさせられました。
スパ アロマオイル スパベッド下の花
いよいよ最終日。今日はチェックアウト前までスパを予約しています。スパの時間まではヴィラのジャクージでのんびり・・・と思い、早めに起き出しました。雨季のウブドは水温がやや低く、プールで泳ぐにはやや肌寒く感じます。でもKamandaluのジャクージは期待通りのあたたかいお湯。肩に水流をあててマッサージすると、最高にいい気持ち〜!さっぱりした心地でサンダル履きになり、ペタペタとスパに出掛けました。Kamandalu Spaは入り口からすでにアロマオイルの爽やかな香りが漂ってきます。ウェイティングルームで甘いジャムー(バリの漢方)をいただくと、「よーし!」と気合が入ります。簡単な部屋着に着替え、まずはフットマッサージ。花を浮かべたタライに足をつけ、荒塩で足裏の角質を落とし、つづいて膝下まで入念にマッサージしてくれます。アロマオイルの香りが立ちのぼり、足はもちろん頭まで軽くなる心地です。つぎはスパルームへ。雑誌などでも何度も取り上げられたことのあるKamandalu Spaは、周囲を塀で囲んだ東屋風です。朝日が差し込んでスパベッドのシーツが白く輝いて・・・見えてしまうほど。私は2人のセラピストさんにマッサージしてもらうDuo Massageをお願いしました。2人の手の大きさはもちろん違いましたが、上半身と下半身に分かれてのマッサージは、見事なまでに息がピッタリ!4つの手でグニグニ全身をほぐされていると、自分の体のどこが肩で腰で脚なのか分からなくなるほど。噂どおりの高い技術に大満足でした。途中、スパルームの隣からニワトリの鳴き声や、工事の作業員のラジオが大音量でけたたましく、雰囲気は台無しでしたが、かえってバリの日常風景が感じられて楽しかったです。夢見心地で計2時間のマッサージを終え、ヴィラに戻ってチェックアウトの支度をしました。たった3日間の滞在でしたが、素朴な村のような小径や、きれいに植え込まれた熱帯の樹々、たっぷりと水をたたえたメインプールがなつかしく感じられました。スタッフの方のつかず離れずのホスピタリティにも評判どおりの安定感があり、心身ともにリフレッシュすることができました。次回はいつ来れるかな・・・?Kamandaluの皆さん、どうもありがとうございました!
ウブド宮殿のなか。いまでも王族が住んでいるそうです 有名なバビグリン(子豚の丸焼き)。看板かわい〜 Thanks Kamandalu